ご挨拶
Greeting
Greeting
理事長
井本 憲志
整形外科は、患者さんにとって最も身近に感じることのできる診療科であると思います。
転倒・転落による関節捻挫や切り傷、スポーツによる障害、急に生じる腰痛や階段の昇降時に感じる膝痛などは日々悩まされる症状であることも少なくないと思います。
整形外科の特徴でありまたその利点は、そのような症状を有する疾患に対して、内科的治療(外来におけるリハビリ、注射、投薬、装具などの保存療法)に始まり、外科的治療(手術)の選択、その後のリハビリテーションと初診から終診まで一貫して一人の医師が治療に関わることのできる診療科であることです。
患者さんと出会い、あるいは選ばれ、治療を任せて頂けることは、まさしく整形外科医師としての誇りであり、大きな責任を感じる次第です。
しかし、昨今、医療不信、医師不信などが叫ばれ、医療を取り巻く医師と患者の信頼関係は崩壊しつつあります。
幕末の医師である緒方洪庵は、扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)の中で、医師が守るべき戒めを12箇条にまとめ門人に伝えました。その中で、医療者とは自身の名誉・名声や富にとらわれることなく、ただ病める人のために医療を施術しなければならない。たとえその病を治すことが出来なくても、病める人の気持ちを少しでも和らげる努力を惜しんではならないと説いております。
今の時代、私達医師は本当にこのような気持ちを持って日々患者さんに接しているでしょうか。
医療法人社団履信会は、本来の医師のあるべき姿について自問自答し、謙虚に医療の原点に回帰しつつ、一方では最新の知見・技術・設備をもって患者さんとともに歩んで行けるような地域に根ざした医療を展開して行きたいと考えております。
りしん会整形外科病院 院長
桐田 卓
この度、豊平区役所前にベッド数51床の整形外科病院を新規開設致しました。
当医療法人は2008年の開設来、地域の患者さんに対し、痛みやしびれなどの運動器疾患への不安を払拭するため、可能な限り初診時にMRI検査を施行するなど、迅速に正確な診断を行うことによって、早急に患者さんの不安の原因を明らかにし、治療を開始することをモットーとして参りました。
投薬、注射、ブロック、リハビリテーションを中心に徹底的な保存治療を行うことを第一としており、りしん会整形外科病院においても同様の方針で診療を行う所存であります。
保存治療を行っても満足な症状の改善が得られない場合は、入院による手術治療を選択することができます。脊椎、膝、肩、上肢(肘・手)、リウマチ、スポーツの各分野で経験豊富な専門医が在籍しており、手術を安心して受けていただくことができる医療機関であると自負しております。当医療法人は厚別、手稲、西野に3つのクリニック(さっぽろ厚別通整形外科、さっぽろ下手稲通整形外科、さっぽろ西野二股整形外科)を有し、当院はそのセンター病院としての役割を担っており、より広い地域の患者さんに対して最先端の治療を行うことが可能になると考えております。
病棟は、全室を個室とすることにより、プライバシーへの配慮、感染対策において新しい試みに挑戦する所存であります。
手術室は、道内随一の最上位の換気システムを有するクリーンルームを設置しております。クラス100と呼ばれる当手術室は、私たちが日頃吸っている空気の「1万分の1のキレイさ」と言われ、この清潔な環境で手術することにより、手術中の感染リスクを最小限にすることが可能であると考えております。
当医療法人は開設以来、地域の患者さんに寄り添う治療を心掛けております。
その理念を継承し、患者さんの治療のために全職員が一丸となり、当病院を受診された皆様に満足をしていただけるよう最大限の努力をする所存です。