Department
Radiology
放射線科では、『安心・安全な画像検査の実践』を基本理念として、スタッフ一同業務に励んでいます。
また、理念に基づき、地域医療に貢献できるよう5つの基本方針を定めています。
Policy
01
患者様とのコミュニケーションを大切にし、思いやりをもって対応致します。
Policy
02
最小限の放射線量で、最大限の
効果が得られる検査を実践します。
Policy
03
患者様ひとり一人に最適な検査を行えるよう、知識と技術の向上に努めます。
Policy
04
個人情報を適切に保管・管理致します。
Policy
05
チーム医療の一員として、責任ある行動をとります。
当院は、一般撮影装置、X線TV装置、骨塩定量装置、MRI装置、CT装置を有しており、ほとんどの検査が即日対応可能です。
一般撮影(レントゲン撮影)はもちろんのこと、一般的には予約検査となることも
多いMRI検査についても、来院していただいた即日に対応しています。
骨塩定量(骨密度)検査は、血液検査と合わせて、検査結果は後日となります。
一般撮影とは、X線(放射線)を用いて、目的とする身体の内部を撮影する検査です。
身体の組織は臓器ごとに放射線の吸収率(透過性)が異なり、それらの差を利用して白黒の画像として投影します。
例えば、骨はX線が透過しにくいので白く写し出され、反対に肺は空気が多く含まれているので透過しやすく、黒く写し出され
ます。1895年にドイツの物理学者であったレントゲン博士がX線を発見したため一般的に『レントゲン撮影』と呼ばれています。
撮影範囲内のカイロ、湿布、プラスチック、アクセサリー、その他の金属物は診断の妨げになる可能性があります。
余計な被ばくを防ぐため、撮影前に身に着けているアクセサリーや衣類を確認いたします。場合によっては更衣を
お願いすることがあります。ご協力の程よろしくお願い致します。
※妊娠中または妊娠の可能性がある方は、事前にスタッフにお申し付けください。
当院では最新鋭のX線撮影システム 島津製作所社製「RADspeed Pro」、ワイヤレスタイプデジタルX線撮影装置 コニカミノルタ社製「AeroDR Swift」を導入しております。
RADspeed Pro
この装置には「オートポジショニング機能」が搭載されており、操作者によるリモコンのワンタッチ操作で、X線管懸垂器が移動します。そのため、操作者がより患者様へ寄り添うことを可能とし、安心かつ効率的な検査を実現します。また、従来装置よりも寝台が下降するため、小さなお子様や、足腰の弱い方でも乗り降りがしやすく、検査時の負担が軽減されます。
※コニカミノルタジャパン株式会社HPから引用
コニカミノルタAeroDR Swift
ワイヤレスタイプデジタルX線撮影装置「AeroDR Swift(エアロディーアール スウィフト)」は、X線撮影画像をコンピューターで瞬時に処理し、即座に画像を表示することができるデジタルX線撮影装置です。瞬時に診断画像を表示できるため検査時間を4分の1に短縮し、従来のX線撮影に比べて半分の被ばく線量で、より細やかな診断画像を作成することができます。
これまでのCR撮影と同様、カセッテDRを用いてX線撮影を行ない、X線照射直後に画像がすぐに表示される画期的なシステムです。
通常のレントゲンは身体の内部の写真(静止画)を撮ることができる装置ですが、X線TVはリアルタイム(動画)で身体の内部を透視しながら、検査・治療ができる装置です。
X線TVを使用する検査は、一般的には胃のバリウム検査がイメージしやすいと思いますが、整形外科分野では、透視画像をみながら、痛みのある部位に直接注射をすることで注射の効果を高めたり、骨折した部位を正常の位置に戻す「整復」といった治療を行います。
※妊娠中または妊娠の可能性がある方は、事前にスタッフにお申し付けください。
当院では、最新鋭のデジタルX線TVシステム 島津製作所社製「FLEXAVISION F4」を導入し、検査効率と医療サービスの向上に努めております。
このシステムは、最新デジタルラジオグラフィシステムと組みあわせることで、従来の装置よりも大視野、低線量、高画質での透視画像検査を実現し、より患者様にやさしい検査を提供できる環境となっています。
骨塩定量検査とは、骨密度を測定する検査です。
骨に含まれるカルシウムなどのミネラル 成分の量を測定し、測定した値を数値化することにより、骨塩量の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療を行うことを目的としています。
当院の装置は、DXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法という手法を用いて骨塩定量検査を行います。DXA法は2種類のエネルギーの異なるX線を測定部位に照射することにより骨成分と軟部組織を分離して、より正確なデータを測る方法です。
この方法はわずかなX線量で正確に骨密度を測ることができます。当院では加齢により骨折リスクが高まる腰椎と大腿骨頸部の骨密度を測定することで骨粗鬆症の予防に役立てています。
当院では、最新鋭の骨密度測定装置GEヘルスケア社製「PRODIGY Fuga-C」を導入し、骨粗鬆症の予防、診断および治療に取り組んでいます。
01
骨折すると多大な苦痛を伴う腰椎、大腿骨部の骨密度を直接測定することで、従来に比べより高精度な検査を行うことができます。
02
検査は約5分で完了します。
03
被ばく線量は、一般的な胸部レントゲン撮影に比べ、約1/6と低いため安心して検査を受けて頂くことができます。
04
1週間以内に造影検査を受けた方、バリウム検査を受けた方は検査を行えません。
05
妊娠中または妊娠の可能性がある方は、事前にスタッフまでお申し出ください。
MRIとは『Magnetic Resonance Imaging』の略で磁気共鳴画像と呼ばれています。
MRIは、強力な磁石でできた筒状の装置の中に入り、磁気と電波を利用して身体を様々な角度から撮影し、画像化することができる機器です。検査時間は、検査内容によって変わりますが、概ね20~30分程度です。放射線を使用しないため、被ばくの心配はありません。色々な病巣を発見することができ、特に脳や子宮、卵巣、前立腺等の骨盤部、整形外科領域では、脊椎や四肢に生じた病変に対して優れた描出能が知られています。
その他にも様々な病気の早期発見、診断にMRI検査は有用とされ研究が進んでいます。
当院では最新鋭のPhilips社製 1.5テスラMRI装置「MR5300」を導入しています。テスラとは磁力の大きさをあらわす国際単位です。現在、臨床で使われているMRI装置は0.2~3.0テスラまであり、その数値が大きいほど質の高い画像を描出することができ、検査時間の短縮も可能となっています。
『MR5300』はPhilips社の最先端技術『BlueSealマグネット』と『AI(人工知能)』を搭載している高性能の最新機器です。
AIのサポートと革新的な様々な搭載技術により、安全で質の高い画像検査を提供します。またMRI検査における患者様の負担を軽減するために快適性に優れたマットレスを使用しており、検査に関わるすべての人に優しい検査環境を実現します。
Features.01
高磁場のMRI装置には磁場を発生させるコイルを冷却する為に液体ヘリウムが用いられます。当院のMRI装置「MR5300」は『BlueSealマグネット』によって従来のMRI装置の0.5%未満のへリウム量での稼働を可能にしています。このわずかな液体ヘリウムはマグネット内に密封されており、クエンチで気化したヘリウムの外部排出が起きる事がありません。
さらにBlueSealマグネットにはAIが搭載されています。そのため吸着などの予期せぬ事故や自然災害において、
ダウンタイムを最小限に抑えて、システムをいち早く復旧させることができます。
Features.02
Philips社独自の撮影技術『smart speed』を搭載。AIを使用した最新技術により高画質と高速撮影の両立が実現しました。優れた画質と診断精度を維持しながら撮影時間を短縮することができます。またAIにアシストされた検査フローによりMRI検査を完了する必要な手順が大幅に削減して効率化された検査を提供します。
Features.03
検査の時に横になって頂くマットレスに『Comfort Plus Mattress』を採用。Philips社とドイツの寝具メーカーが快適性を追求して共同で開発したマットレスは従来の物よりも厚みがあり弾力に富んでおり、痛みで仰向けが辛い患者様のストレスをやわらげます。
Step.01
更衣室にてアクセサリーや湿布、貴金属類をはずし、検査衣に着替えます。
Step.02
検査前にMRI検査問診票で身に付けているものや体内の金属の有無などを確認します。
Step.03
検査室に入り、ベッドに仰向けで寝て頂きます。
Step.04
検査開始
Step.05
検査中は装置による大きな音がします。
※耳栓を用意しています。ご希望の方は担当スタッフまでお申し出ください。
Step.06
検査中は緊急用ブザーを持っていただきます。
身体に違和感を感じたり、気分が悪くなった場合は、ブザーを鳴らしてお知らせください。
以下に該当する方はMRI検査を受けられない場合があります。事前にスタッフまでお申し出下さい。
※化粧品には、磁性体(磁石に反応する)の金属が含まれている場合があり、これらは検査画像に影響を及ぼすだけでなく、目の粘膜を傷つけたり、火傷の原因になる可能性があります。過度な化粧はお控えいただくか、可能であれば化粧をせずにご来院下さい。
※当院のMRI装置は「条件付きMRI対応ペースメーカー」等、条件付きMRI対応医療機器には対応していませんのでご了承ください。
CTとは『Computed Tomography』の略で、X線を用いて身体の輪切り画像を撮影する検査です。
ドーナツ状の装置の中に、X線管球と検出器が対になるように配置されており、それらを回転させながら撮影していきます。
検査にかかる時間は部位によって変動しますが、概ね5~15分程で完了します。CTは検査時間も短く、人体内部の構造を簡単に観察できるので、レントゲンでは分かりづらい微細な骨折や脳出血など緊急を要する検査には欠かすことのできない装置です。
また、以下のような3D画像を作成することで、患者様にもわかりやすく、納得して治療を受けていただける検査となっています。
当院では64列マルチスライスCT GEヘルスケア社製「Revolution Maxima」を導入しています。従来のCTより更に細かい、最小スライス厚0.625㎜のデータと、1024マトリックス画像再構成を用いた高分解能性、ASiR-Vによる逐次近似画像再構成による被ばく低減、SmartMARによる体内金属アーチファクト軽減による画質の向上など、整形外科領域には欠かせない機能を搭載した機種になっています。
1024マトリックス画像再構成
従来のCTでは512×512までが限界だった画像マトリックスサイズを1/4である1024×1024まで分割することができるようになりました。これにより、より高精細な画像再構成が可能になりました。
ASiR-V(エイサーブイ)
GEのアルゴリズムを使用した逐次近似法による画像再構成を用いることで、ノイズを低減し、低コントラスト検出能を向上することが可能となりました。従来比最大82%の線量低減を可能とします。
Smart MAR(スマート マー)
CTはX線を用いて撮影を行う為、撮影箇所に金属があると画像にアーチファクト(欠損)が生じてしまいます。Smart MARは金属アーチファクトに特化した画像処理を用いることでアーチファクトの影響を軽減した画像を作成することができます。
以下に該当する方はCT検査を受けられない場合があります。事前にスタッフまでお申し出下さい。